그 분 누구셔? [그 분 누구셔]
さっきドラマを見ていたらこんなセリフがありました。
理解していないと聞き取れていても「なに?」って
感じなセリフだと思ったので、今日はこのフレーズをピックアップしました。
では、分解します。
그 = その
분 = 方
누구셔 = 누구(誰)に尊敬の意を表す시が付いてタメ口にした形
では、解説していきます。
まず最初の部分。
“그”は問題ないでしょう。
「その」という意味ですね。
ちなみに復習する必要はないと思いますが、
念のため・・・
“이”は「この」
“저”は「あの」
“어느”は「どの」
私が初めて韓国語を習ったとき、
先生が教えてくれたこれらの単語の覚え方を伝授しましょう。
이 그 저 어느
の順番で、
“行 く ぞ オー!”
ってハングルを覚えたらいいよって(笑)
この順番で
「この・その・あの・どの」ですね。
もしまだ覚えていない場合は、
ぜひこの覚え方で覚えといてください。
では次に、“분”です。
분は「方」という意味です。
この「方」は「ほう」ではなく、「かた」です。
つまり、「あの方は社長です。」っていうときの「方」です。
漢字語ではないのですが、
분は「方」という意味であることを覚えといてください。
ちなみに、漢字語「方」のハングルは“방”です。
これは「ほう」という読みのときに使います。
例えば、方向(방향)や方法(방법)ですね。
「方(かた)」について補足をしておきます。
日本語では、「あの方」と言うと
「あの人」と言うより丁寧な表現になりますね。
韓国語でも同様です。
“저 사람”と言うより“저 분”と言う方が丁寧な表現になります。
저 사람 누구야?
と言うより
저 분 누구세요?
と言った方が丁寧な言い方になります。
さて、最後に“누구셔”の部分ですね。
今日のフレーズが分からないとすれば
“셔”の部分だと思います。
“셔”ってなんでしょうかね?
ところで、先ほどの例で出てきた
“저 분 누구세요?”は分かりましたか。
意味だけじゃなく作り方や構造がです。
“누구세요?”の部分ですね。
“누구”は分かるでしょう。
「誰」という意味ですね。
“세요”は?
これもよく聞く語尾なので分かるでしょう。
ではその作り方は知っていますか?
尊敬の意を表すときは動詞の語幹の後ろに“-시-”を入れます。
また、動詞の語幹がパッチムで終わっていると“-으시-”となります。
そしてこれを해요体にします。
機械的に해요体にするとどうなりますか?
“-시어요”ですね。
これを縮約すると?
“-셔요”です。
あれ?“-세요”じゃないんですか?
いやいや合ってます。
規則的に해요体にするとこのような活用になります。
ところが、“-셔요”というのは少し言いにくいので、
言いやすいように“-세요”と言われるようになり、
今では通常、“-세요”と言うようになりました。
しかし、これは해요体で話すときだけです。
気を付けてください。
もう一度今日のフレーズを見てください。
그 분 누구셔?
なんかわかった気がしませんか?
そうです。
“요”がないんですね。
本来の해요体“-셔요”から“요”を取った形になっています。
“요”まで言うときは“-세요”
“요”まで言わないときは“-셔”
こういうことです。
そしたら今度は別の疑問が出てきますね。
“요”を付けないということはタメ口じゃないか!
尊敬の意を表す“-시-”を付けているのにタメ口にするなんて矛盾してる!
そう思いました?
慣れてないとそう思うかもしれませんね。
日本語の例で考えましょう。
「両親は君の描いた絵をご覧になられたの?」
このセリフのシチュエーションを考えてみてください。
友達に対して言っているセリフですね。
そして内容は、友達の両親は友達の描いた絵を見たのかということです。
つまり、友達に対してはタメ口でしゃべっていますが、
友達の両親に対しては敬語を使った表現で、
絵を見てもらったのか聞いているという状況ですね。
韓国語でも同様で、同じ使い方をします。
この例を韓国語訳すると
부모님은 네가 그린 그림을 보셨어?
友達の両親には敬意を表し“-시-”を入れていますが、
話し相手である友達にはタメ口の表現をしています。
“요”がないですよね。
ご理解いただけたでしょうか?
ということで、今日のフレーズに戻りますと、
“누구세요?”と言うと「どちら様ですか?」となりますが、
“누구셔”とタメ口にすることで「どちら様や?」とニュアンスになります。
少しややこしいですが、
日本語と考え方は同じなので慣れたら簡単なことだと思います。
今日のフレーズの日本語訳はもうわかりますね?
では今日の解説は以上とします。
今日のフレーズは、
그 분 누구셔?
でした!